文明堂総本店

長崎の地で百二十余年、受け継がれるお菓子づくりの心

文明堂総本店は、明治三十三年（1900年）に初代・中川安五郎が長崎の地で創めました。以来、明治、大正、昭和、平成、そして令和に至るまで約120年の長きにわたり、私たちは一貫して「お客様に喜んでいただけるお菓子づくり」を目標として歩んでまいりました。 その想いは、時代が変わっても揺らぐことはありません。 過去の伝統や製法に安住することなく、常に材料の厳しい吟味、製法の研究、そして販売現場でのサービスの改良を重ね、ひたすら品質向上のための努力を続けています。さまざまな壁にぶつかりながらも、先人たちの築いた大切な考え方や伝統はしっかりと守り、受け継ぎながら現在に至っております。 いつの時代もお客様に愛される、安全で心から美味しいと感じていただけるお菓子をつくること。それが文明堂総本店、全社員の目標と考えています。

カステラの味を極める、選び抜かれた四つの素材

文明堂総本店のカステラは、素材への徹底したこだわりから生まれます。 主役となる卵は、契約農家と一から開発したカステラ専用卵「南蛮卵」。 長崎県と佐賀県の県境に位置する多良岳山系。日本三百名山の一つとして数えられ標高1000m前後の山が連なる恵まれた自然の中で南蛮卵は作られます。茶畑に囲まれた高台で、平地と比べ気温は低く空気は澄んでおり鶏の飼育に適した環境です。 生地を左右する小麦粉は、一般的な小麦粉に比べ粒度が細かく、グルテン形成が少ない小麦粉を使用。泡立てたきめの細かい気泡により、口どけがよくしっとりとしたカステラに焼き上がります。また製粉したのち熟成をさせることで生地がしっかりと膨らみ、ふんわりとした独特の弾力が生まれます。 長崎カステラならではのシャリっとした食感を生み出すのが、純度の高い「ざらめ糖」。そして、上品な風味と独特のしっとり感の決め手となるのが、国内産のもち米を原料とした「もち米水飴」です。選び抜かれた四つの素材が、文明堂総本店のカステラの味を支えています。 創業から常に研鑽・改良を重ね、「長崎にカステラあり」と言わしめた文明堂自慢のカステラ。 原材料にこだわり抜いた、手作りならではの味わいをぜひご賞味ください。