五島列島酒造

風土と文化が育む、五島の恵み

海のイメージが強い五島ですが、素晴らしい作物を生み出す土地があります。 古代の海底地層を土台とするミネラル豊富な土壌と、水はけの良い火山台地。この風土が、五島を「農産物が豊かな島」にしてくれました。 しかし、その背景には、荒れた土地を開拓し、強い海風から畑を守るために椿を植樹した先人たちの、ひたむきな歴史があります。豊かな風土をより豊かにしたのは、人々が作り、つないできた文化です。 風土と文化がひとつになって、美味しいものは生まれる。 私たちが「島を受けつぎ、島を届ける」と言うとき、届けたいのは、この五島の風土と文化そのものなのです。

一杯に凝縮された、私たちのこだわり

五島の恵みを最高の一杯にするため、私たちは原料選びからこだわり抜きます。潮風を浴びた肥沃な土壌で育つ「二条大麦」は芳醇な香りと深いコクを、郷土菓子「かんころ餅」にも使われる甘い「さつま芋」は豊かな香りと美味しさを、焼酎にもたらしてくれます。 これらの原料を使い、製麹から仕込み、蒸留、そして熟成へと、人の手による細やかな作業を繰り返します。原酒をオーク樽とシェリー樽でさらに熟成させるなど、丁寧な工程を経て、五島の恵みが詰まった焼酎は完成します。 こうして生まれた代表作「五島芋」は、ロックやストレートで味わえば、さつま芋のまろやかな甘みが口いっぱいに広がります。もうひとつの代表作「五島麦」は炭酸で割ることで、二条大麦の香ばしさが一層引き立ち、心地よい余韻が長く続きます。少し変わった楽しみ方なら「五島芋40」を。冷凍庫で冷やす「パーシャルショット」にすれば、トロリとした質感とまろやかな口当たりを体験できる、特別な一杯となるでしょう。

島の恵みを味わい尽くす、至福の一杯

島を受けつぎ、島を届ける。農業者の思いから生まれた一杯 五島に受け継がれる、大麦やさつま芋といった素晴らしい農産物。そして、ていねいなものづくりをする人々。その魅力を広く伝え、島の農業を活気づけたい──。 2004年、島の会合で語られた農業者たちの熱い思いから、五島列島酒造の物語は始まりました。 島の農産物の素晴らしさを届けるため、私たちがたどり着いたのは、人の手による細やかな作業を繰り返し、大麦やさつま芋の甘みと複雑な味わいを引き出すこと。五島の農産物の魅力を輝かせる味とは、香りとは何か。その一心でものづくりの工夫を重ね、やがて五島列島酒造の焼酎にしか生み出せない独自の「らしさ」が生まれました。 私たちには、最初からお酒づくりのプロがいたわけではありません。しかし、「五島の農産物の素晴らしさを何としても届けたい」という強い思いが、焼酎づくりを進化させ、いつしか数々の賞で認められるまでになりました。使命があるから、おいしくなったお酒なのです。 これからも、私たちは「島を受けつぎ、島を届ける」焼酎で、一人でも多くの方によろこんでいただきたいと願っています。