あかね荘

福岡県外からも多くのお客様が来店する「あかね荘」

昭和39年。先々代が勤務先の炭坑が閉山したのを機に、あかね荘を開業しました。当時は、地鶏、カモ、鯉などを素材にした会席料理を中心に提供していました。その後、家業を手伝っていた先代が筑穂牛に出会い、今では定番メニューの牛しゃぶをメインにした宴会料理を考案。肉の美味しさが口コミで広がり、ステーキ、すき焼きとレパートリーを増やしていきました。家屋を改装し、お客さまが、我が家で寛ぐような落ち着いた雰囲気のなかでお食事が楽しめるよう懐かしい趣はそのままに残しました。2014年には「ミシュランガイド」で一つ星を獲得し、福岡市内から1時間程度かかる立地にありながら、今では県外からもたくさんのお客様にお越しいただく店として、多くのご愛顧いただいております。

幅広い世代に喜んでいただけるブランド牛「筑穂牛」

筑穂牛は、福岡県飯塚市の旧筑穂町で育てられている福岡県最古と言われるブランド牛の一つです。肉質が柔らかくジューシーで、脂部分はとろけるような舌触りなのが特徴です。また、不飽和脂肪酸の比率が高いため、コレステロールの上昇も起こしにくく、体にも優しいヘルシーなお肉ですので、子どもからご年配まで幅広い世代に喜んでいただいています。「食べておいしい」よりも「食べ終わった後においしかった」となるような、胃もたれすることなく、「また食べたい」と思わせてくれる上質なブランド牛です。

筑穂牛肥育農家を継承し、加工、販売までを一貫で対応

筑穂牛の肥育農家は後継者不足や農家の高齢化の影響で、近年大きく減少しています。このままでは筑穂牛が世の中に出回らなくなるという危機感の中、地元のブランド牛を守りたい一心で、3代目の現代表自身が筑穂牛肥育農家を継承し、加工、販売までを一貫で行う、“逆6次産業化”に乗り出す挑戦を始めています。2021年9月にはオンラインでの販売を開始し、2022年9月には加工場を併設した直売所をオープンしています。一歩ずつではありますが、あかね荘の救世主である筑穂牛の美味しさをより多くのお客様にお届けできるよう、今も歩みを進めています。