龍川魚商店

創業百年。柳川の老舗が認める、本物のうなぎ

福岡県柳川市。この地で創業百年の歴史を刻む私たち龍川魚商店は、うなぎ一筋に歩んでまいりました。「人の手も時間も惜しみなくかける」という信念のもと、徹底的に「焼き」にこだわり抜いたうなぎは、柳川に数多ある老舗うなぎ専門店の料理人たちから、長年にわたり厚い信頼を寄せられています。いわば、私たちはプロが認めるうなぎのプロフェッショナルです。これまで個人のお客様へは原則として店頭での販売のみでしたが、より多くの方にこの本物の味を知っていただきたいという想いから、オンラインでの販売も行っております。歴史と伝統に裏付けられた、深く香ばしい逸品。まずはそのまま、素材の持つ力強い味わいをご堪能ください。もちろん、お料理のアレンジにも幅広くお使いいただけます。

味わいの根幹。厳選素材と、活かすための下準備

私たちのうなぎ作りの哲学は、最高の素材選びから始まります。使用するのは、霧島山麓の清純な地下水で、鰻師が妥協なきこだわりを持って育てあげた宮崎・鹿児島産のうなぎのみ。しかし、どれだけ良い素材でも、そのポテンシャルを最大限に引き出すための下準備が欠かせません。仕入れたうなぎは、まず「立て場」と呼ばれる場所で数日間、清水にさらします。これにより、うなぎはストレスから解放され、特有の臭みが抜けて肉質が向上するのです。そして、いよいよ捌きの工程へ。熟練の職人が、電気で一瞬にして失神させたうなぎを、ストレスを感じさせないまま手早く捌いていきます。肝などの副産物一つひとつも丁寧に扱うその手さばきは、まさに長年の経験がなせる技。最高の素材を、最高の状態で焼き場へと送る。この見えない手間こそが、龍川魚商店の味の根幹を支えています。

香ばしさと、ふっくら感の極致。伝統の「焼き」の技

龍川魚商店の真骨頂は、先祖より伝わる伝統技術の結晶である「焼き」の工程にあります。うなぎの存亡を分けるのは、まさに火入れの巧拙。生半可な火では、ふっくらとした食感は生まれません。私たちは、備長炭が生み出す激しい炎の力を借り、一気に焼き上げます。この強い火力によって、身の表面はパリッと香ばしく、中の余分な水分は飛んで旨味だけが凝縮されるのです。さらに、熟練の職人は二つの釜を巧みに使い分け、ただ焼くのではなく、一尾一尾の状態を見極めながら最も美しく、そして美味しく仕上がるよう火を操ります。それは、単なる調理ではなく、素材との対話ともいえる職人技の世界。創業以来、百年かけて磨き上げられてきたこの「焼き」の技術こそが、龍川魚商店のうなぎを、深く香ばしく、ふっくらとした唯一無二の味わいへと昇華させているのです。